今夜も酒を飲みながら ふらり ふらりと千鳥足  明日はどこの山行こうか

8/20 大朝日岳

2011/8/20~21 日暮沢-竜門岳-西朝日岳-大朝日岳-古寺山-ハナヌキ峰-日暮沢

4時30分待ち合わせの道の駅「月山湖」でSato氏と合流。何年かぶりで会うが当時と変わらず、とても懐かしく感じる。早速大井沢を通り日暮沢の小屋に向かった。小屋にはもう既に4台ほどの車が駐車してある。準備に取り掛かり出発したのは5時30分。最初の急な尾根の取り付を息を切らして詰めていく。約30分で809mのピークに到着。なかなかのいいペース。ここで最初の一本を入れる。天気は曇りで涼しいがそれでも汗が吹き出てくる。5分ほど腰を下ろし再出発。ここからは暫く登ったり下ったりを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。Sato氏「今晩美味い物を食わせるから」と張り切って牛鍋の食材を持ってきているらしい。楽しみではあるが少々張り切りすぎたようだ。だんだんペースが落ちてきた。ゴロビツの水場の直ぐ手前でこの日2回目の休憩。少し荷物をもらう事にした。オニギリを各自頬張り出発。ここまで歩き始めて約1時間半。ペースは悪くない。2分ほど歩いてゴロビツの水場を通過。水場を除いてきたがほとんど使えそうも無い。下で水を多めに汲んできて正解だったようだ。水場を過ぎれば次の目標の清太岩山を目指してエッチラオッチラと中年二人は加齢臭を振りまきながら歩いていくのでした。

清太岩山直前でSato氏だいぶバテて来ている様で「休もうよ!」と無言の目配せを送ってくるが、一頻り山の位置の説明なんかをしながら清太岩山まで引っ張る。ここで長めの休憩。時間は歩き始めて丁度3時間。11時ぐらいまで龍門小屋に着けばいいと思っていたのでまだまだ余裕はある。決してペースが遅いわけではない。オニギリを食べたり、写真を撮りながら20分ほど休んだろうか、さあ再出発。清太岩山から一旦グッと高度を落としてユウフンに向かい登り返す。なんともったいないこと。あんなに高度を落とさなくてもと思ってしまう。ユウフンのケルンで一本入れ、龍門の分岐を目指す。この辺になるとガスったり、パッと晴れたり。タイミングのいい所でカメラを取り出し、パチリ&パチリ。お決まりの写真タイム。分岐についたのが11時ちょっと前。予定通りといえば予定通り。後半ペースが落ちたなと思えばそんな感じもする。そんなことはどうでもいい、腹減った!

下で汲んできた水はかなり余裕があるので二人で相談し、小屋には寄らず先へ進むことにする。その前に腹ごしらえ。あ~腹減った!
さぁ元気出して行こうぜ。ここでSato氏から更に水関係の重量のあるものをもらってSato氏には荷物を軽くしてもらった。前日1人で飲んで3時間しか寝ていない割には体調がいい。「今夜は牛鍋を沢山御馳走になろう」そんなことを考えながら歩いているとザックが重くなったことなんか関係ないもんね。うまい焼酎も預かっているし、あ~早く呑みてぇ~!! 焼酎にお湯を軽く注ぎ、牛肉をタマゴに絡ませ口に含んだ後、更に焼酎を流し込む。カッと焼酎の香りが鼻くうを抜け、マッタリとした甘辛い牛肉が喉を通る。か~っ たまんね~、早く小屋まで行こうぜ Satoさん!

分岐を西朝日に向かい歩く。緩やかでこの辺が山頂だろうなと言うくらいの竜門山を超え、一旦高度を下げた後、西朝日を詰めていく。結構な登りだ。何も見えない。ガスの中歩いて標柱が見えるまで長く感じる。まっ ガスれば何も見えなくてつまんないけど暑くはない。ここはプラス思考で考えよう。西朝日からは再び高度を下げ中岳に向かう大朝日岳側から見る中岳とは違い、西朝日側から登ると結構骨が折れる。Sato氏だいぶバテバテのようだ。中岳山頂手前で一本入れて食事を取る。突然一瞬だけガスがパッと晴れて歩いてきた稜線が見える。あんなあっちから随分歩いてきたもんだと二人で語りながらカメラを取り出しここぞとばかりパチリ。Sato氏は久々の山行らしい。ここまで来ればもう直ぐ頑張ろうぜSatoさん!

さあ中岳の裏に廻れば金玉水(きんぎょくすい)が見え大朝日の小屋が大きく見えてくる。もう直ぐだと思うと力が湧いてくる。金玉水で新たに水を6L汲み替える。二人で「きんぎょくすい」だから水飲めるけど漢字の読み方違えればとっても飲む気になれないな」「んだ んだ!」と笑いながら水捕りをしている側に目を移すとニッコウキスゲの群生がある。時期的にもう最後の頃だろう。当然パチリ。

1時40分大朝日小屋到着。管理人のAbeさんが出迎えてくれた。しかもキンキンに冷えたプシューを差し入れて頂くとはこの上ない幸せ。「ガスってて何も見えないだろうから後で晴れたら山頂に行けばいい」なんて言っていたが、飲んでしまえば「行く気なし」と言うことを今回も再確認した二人でした。(ちなみにガスは晴れませんでしたけどね)
管理人のAbeさんは宿泊客の整理に忙しそうで「勤務時間は何時まで?」と聞いてみると「だいたい4時だな」との事。じゃ3時半になったら準備をしましょうか、今日のメインイベントの!
Sato氏が準備してくれた美味しい焼酎を飲みながら牛鍋を箸でつついて三人で大盛り上がり。それにしても大朝日小屋は忙しい。5時頃まで次々と宿泊客がくる。「今日は忙しくないほうだよ」と言いながらも20名オーバー。三人で盛り上がるのもいいがもっと飲み仲間は多いほうがいい。HZU仕込みのアルコール誘導作戦で他の宿泊客にも声をかけてみた。最初に参加したのは「青空道楽」という関東圏のハイキングサークルのドゥ・あきち・たけし・まりすけの4名。管理人のAbeさんを囲み盛り上がった~!続いて加わったのが林野庁から依頼を受け植生調査に来ていた3名、ついこの前も小屋周辺の調査に来て行ったそうだ。酒飲みも10名近くなると迫力が出てくる。そして酒も出てくる、出てくる。そしてどれくらい飲んだかと言うと、変な誤解のないように申し上げれば小国山岳会で飲むくらい。一般的な表現をすると山小屋じゃ普段は飲まないくらい。もちろん消灯時間の8時には止めましたよ。


翌日起きると雨風が強く、御来光どころじゃない。ここはゆっくり朝食をとってコーヒータイムとシャレ込みましょうか。予定では7時に出発だったが、ご高齢のSato氏どうも気がもめて仕方ないらしい、そそくさと帰り支度。青空道楽のメンバーも同じ頃出るらしく語一緒することに。
6時30分小屋出発。稜線上で強かった雨風も銀玉水近くまで来ると風は弱まり、単なる小雨。この程度ならなんてことはない。銀玉水で給水し、小朝日方面へ。私、Sato氏、青空道楽のメンバーの順で足を進める。小朝日は天候が悪いので巻き道を使うことにした。熊越えの辺りから青空道楽のメンバーの1人、あきち(桑原さん)がちょっと速く歩いてみたいと言うことで私と二人先行する形でペースを上げてみる。もちろんある程度進んだところで声を出しながら後続のメンバーと確認しながらですよ。ピッタリ後をついてくる。ひゃー負けそう!所属する山岳会では決して足が速いほうではないが、一般登山者にはそれなりに速く感じてくれたんだろう「Takedaさん はやーい」なんて若い女性から言われるとその気のなってくるから人間はいい加減なものだ。でも俺は褒められて伸びるタイプなんだ。もっと言ってくれ~っ! もっとそういう言葉を浴びせてくれ!
巻き道を過ぎ、古寺山へ向かう道からは「私も一緒に」ともう1人の女性メンバー、まりすけ(河原さん)も加わり ちょい早足で歩く。完全に有頂天になったバーボンTakedaはおだてられて木に登る豚と化してしまったのでした。

古寺山山頂では4~5人の登山者が、ここまで来たけど引き返すと休んでいた。そうだろうな、この先行っても何も見えないんじゃなぁ。たぶん山での作業等がなければ俺も引き返すだろう。
ハナヌキの分岐で私たちは日暮沢に、そして青空道楽のメンバーは古寺鉱泉へ向かうためにお別れ。楽しい夜そして楽しい下山御一緒してくれてありがとうございました。またお会いしましょうね。
さてここからまた中年二人のどこにでも居そうな登山者。世間話をしながら日暮沢に向かう。ながーい下り坂を雨で濡れて滑る木の根に注意しながら1時前には日暮沢の小屋に無事到着。Satoさんいろいろご馳走様でした。また御一緒しましょうね。Abeさん本当にお世話様でした。青空道楽のみなさんとても楽しかったです。

家路に着きながら車の中であることを思い出した。それは今日しなければならない畑仕事の作業工程。あ~今日ぐらい休みて~!

写 真

Sato氏 張り切っています
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最初の急な尾根の取り付け
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ゴロビツの水場前で一休み
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ゴロビツの水場は使えそうもありません
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ゴロビツの水場前
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まだ8月なのに色づき始めているような
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実も
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登ってきた尾根を振り返る
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尾根向かいに見える中岳・大朝日岳
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もう直ぐ清太岩山だ
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がんばれSatoさんもう直ぐ清太岩山だぞ
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清太岩山山頂
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月山方面はガスで見えない
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寒こう山はガスの合間からちょっと見えるか
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ん~ 大朝日岳方面もガスって来たか
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ユウフンのケルン越しに龍門山方面
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ガスの晴れ間に龍門山方面をパチリ
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カッコイイ岩越しに以東岳方面なのだが残念
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マツムシ草が咲いています
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龍門小屋が大きく見えてきました
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これから歩く西朝日岳
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龍門山分岐方面 もう少しだ
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もう少しだってば Satoさん
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一息入れてユウフン・清太岩山をバックにSato氏
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龍門の分岐部 右へ行くと狐小屋方面、左へ行くと大朝日小屋方面
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西朝日岳方面は完全にガスっている
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西朝日岳山頂 何も見えず残念
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中岳へ向かう途中 袖朝日が顔を出した
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中岳山頂付近から西朝日岳からの稜線を振り返る
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ニッコウキスゲに励まされ
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金玉水までたどり着いた 水は豊富です
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金玉水の側にもニッコウキスゲの群生がありました
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出発前 「青空道楽」のみなさんとAbeさん、Sato氏
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保全作業の結果が出ています
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右の赤茶けている所がやしの繊維が残っている部
左の淡い黄緑の部は、やし繊維を剥がして新たな植生が育ってきている
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前日登って来た尾根 鞍部の右が清太岩山、左がユウフン
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小朝日岳
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ここで青空道楽のメンバーとお別れ(桑原さん写真提供)
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